RPA開発は、社内の業務プロセスを一変させる規模の大きなプロジェクトです。導入までにはコスト・時間もかかるため、開発会社の選定には悩むかもしれません。
そこで本記事では、RPA開発におすすめしたい会社10選を、各社の特徴も踏まえて解説します。開発会社を選ぶポイントや開発の流れも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
選定基準が明確になれば、「自社の課題解決にマッチする」「開発~導入までスムーズに進められる」開発会社が見つけられます。
RPA開発とは
RPAとは、PC上の定型作業をロボットによって自動化することを指します。このロボットの開発業務がRPA開発です。
人間が行っていた作業を自動化できるため、デジタルレイバー(仮想知的労働者)とも呼ばれています。
RPAが活用できる業務
RPAが活用できる業務は、次のとおりです。
<RPA活用業務の一例>
- 伝票処理(請求書の作成や発行)
- 発注処理
- 給与計算
- 経費精算
- 在庫管理
- SNS上の情報収集
- メールの自動配信、問い合わせ対応
上記のようなルーティン化された作業を、RPAの導入により自動化できます。人件費削減はもちろん、ヒューマンエラーの防止や人材不足解消などに効果を発揮するでしょう。
RPA開発におすすめの会社10選
RPA開発におすすめの開発会社を10社ご紹介します。各会社の概要と特徴も解説するので、開発を外注する際はぜひ参考にしてみてください。
株式会社だいずらぼ
引用:株式会社だいずらぼ
株式会社だいずらぼは、WEB制作や市場調査、システム開発などを手掛けるITソリューション企業です。
特徴は、独自開発された中小企業向けクラウドERPシステム「D3ERP」。D3ERPは、勤怠管理や給与計算、商品在庫などの一元管理を目的としており、このシステムをベースに業務システムの構築が行われます。システム基盤が確立されているので、時間・コストを抑えた開発が可能です。
また、中小企業の職場環境に適応した機能を盛り込んでもらえるため、使い勝手の良さに期待できます。自社向けのカスタマイズなど、パーソナライズされた提案も行ってもらえるでしょう。
・会社概要 | |
---|---|
会社名 | 株式会社だいずらぼ |
本社所在地 | 兵庫県神戸市中央区海岸通3丁目1番1号 KCCビル4F |
代表者名 | 脇本 宜哉 |
従業員数 | – |
設立年月日 | 2008年8月27日 |
資本金 | 380万円 (2017年4月1日時点) |
サービス内容 | ・インターネットのコンテンツの企画、制作、販売、運営 ・市場調査、宣伝及び広告などの受託 ・通信販売業 ・デジタルコンテンツの企画、制作、販売、配信 など |
実績・導入企業数 | – |
株式会社シンカー
引用:株式会社シンカー
株式会社シンカーは、RPAの活用による業務効率化・高速化を提供する開発会社です。主にRPAツール「WinActor」の販売・システム開発が行われています。
WinActorは、NTTアドバンステクノロジで開発され、国内トップシェアを誇るRPAツールです。Windows端末で稼働する各種ソフト・アプリケーションの操作シナリオを学習することで、業務の自動化を図ります。
同社では、このWinActorをベースとして、顧客の課題・自動化可能な業務を洗い出し、活用方法も提案してもらえます。
・会社概要 | |
---|---|
会社名 | 株式会社シンカー |
本社所在地 | 東京都港区南青山 3-1-3 スプライン青山東急ビル6F |
代表者名 | 面谷 志野 |
従業員数 | – |
設立年月日 | 2017年11月1日 |
資本金 | – |
サービス内容 | コンサルティングサービス、プロジェクトマネジメント支援、システム開発サービス |
実績・導入企業数 | 株式会社 越後交通鉄工所 計画書作成など 株式会社 福田組 月次処理の自動化 株式会社 ドリームデッサン 受注書・見積書作成など |
株式会社ニール
引用:株式会社ニール
株式会社ニールは、顧客の業務課題にフォーカスした、ITシステム・サービスを提供する開発会社です。基幹系システムの開発を軸に、インフラの設計・構築や運用保守などを各分野のスペシャリストに対応してもらえます。
RPAにおいては、「Automation 360」の導入・開発が行われています。Automation 360は、日常的な定例業務はもちろん、搭載されたAIによって複雑な業務も含め自動化可能です。ブラウザベースのプラットフォームなため、インストールの手間・時間もかかりません。スピーディーかつ高い対応力を求める場合は、株式会社ニールも検討しましょう。
・会社概要 | |
---|---|
会社名 | 株式会社ニール |
本社所在地 | 東京都豊島区駒込1丁目3-1 メリノ六義園ビル5階 |
代表者名 | 清水 皓一 |
従業員数 | 30名 (2024年2月22日時点) |
設立年月日 | 2013年8月1日 |
資本金 | 1,000万円 |
サービス内容 | 社内・外向けシステム設計/構築/運用保守、ITエンジニアリング業務、ITビジネスコンサルティング、Webデザイン/ソフトウェアパッケージの開発/販売 など |
実績・導入企業数 | – |
株式会社Smallit
引用:株式会社Smallit
株式会社Smallitでは、「改善」「新規サービス開発」「DX推進」3つの軸で顧客のサポートが行われます。開発技術の研究にも注力されており、23種の開発言語、228種のフレームワーク・ライブラリの開発実績もあります。こうした研究・実績は、顧客の多様なニーズに応える形でアウトプットされるでしょう。
RPAにおいては、自社製品である「Smallit-RPA」が提供されています。業務効率化を目的として、伝票入力やテキスト読み取り、経費精算などルーティン化された業務の自動化が可能です。
導入にあたっては、デモを触りつつ改善点を模索できるため、RPA開発に不慣れな企業・担当者もシステムへの理解を深められるでしょう。
・会社概要 | |
---|---|
会社名 | 株式会社Smallit |
本社所在地 | 名古屋市中区錦2-2-2 名古屋丸紅ビル9F |
代表者名 | 瀬木 暁 |
従業員数 | 60人(2022年7月時点) |
設立年月日 | 2014年04月14日 |
資本金 | 2,000万円 |
サービス内容 | 現行業務の改善支援、新事業の立ち上げ支援、DXコンサルティング事業 |
実績・導入企業数 | 人材派遣会社 勤怠管理システムの開発・導入 建設コンサルタント会社 IT関連業務の整理・集約 建材販売会社 受注管理システムの開発・導入 |
株式会社ispec
引用:株式会社ispec
株式会社ispecは、医療現場のインフラをIT技術で支えることがコンセプトの開発会社です。現場の業務効率を改善し、医師と患者の向き合える時間を増やすため、医療DX事業の開発が行われています。たとえば、医療施設向けの経営基盤の開発や、クラウド電子カルテの開発などです。
また、開発においてはMVP開発と呼ばれる手法も採用されています。開発の初期段階から顧客にもシステムへ触れてもらい、改善点を見つけつつ開発を進める手法です。必要最低限の機能を備えつつも、将来的に機能拡張も可能なため、柔軟性のあるシステム構築に期待できます。
・会社概要 | |
---|---|
会社名 | 株式会社ispec |
本社所在地 | 東京都品川区西五反田8-2-12 アール五反田 7A |
代表者名 | 谷村 朋樹 |
従業員数 | 35名 |
設立年月日 | 2017年12月15日 |
資本金 | 911万8,910円 (2021年10月1日 時点) |
サービス内容 | ソフトウェア開発事業 |
実績・導入企業数 | – |
株式会社シー・エス・エス
引用:株式会社シー・エス・エス
株式会社シー・エス・エスは、1976年設立の老舗システム開発会社です。金融系の基幹システムを約50年にわたって開発してきた実績があり、技術力はもちろん提案力にも信頼のおける会社と言えるでしょう。
株式会社シー・エス・エスの主なサービスは、DX推進と業務効率・最適化です。Webアプリケーションの開発やペーパーレス化、データ連携・統合など幅広い領域を任せられます。
業務の自動化に関しては、既存のソフトウェア・アプリ導入や新規システムの構築など、自社の現状・課題に応じた適切な提案も可能です。
・会社概要 | |
---|---|
会社名 | 株式会社 シー・エス・エス |
本社所在地 | 東京都品川区西五反田2-12-3 第一誠実ビル2階(受付)・6階 |
代表者名 | 佐川 学 |
従業員数 | 184名(2024年4月時点) |
設立年月日 | 1976年4月1日 |
資本金 | 1億円 |
サービス内容 | システムコンサルティング、Webアプリケーション開発、スマートフォン・タブレットアプリ開発、金融系基幹システム開発、インフラ・クラウド構築 など |
実績・導入企業数 | コンサルティング会社 AWSへの移行 システム開発会社 クラウド上にCTI環境の構築 自動車販売会社 商談予約管理システムの開発 |
東京計器インフォメーションシステム株式会社
東京計器インフォメーションシステム株式会社は、金融や流通、旅行などのサービス業における実績が豊富な開発会社です。企画から運用・保守に至るトータルサポートを受けられ、自社の理想を設計段階から落とし込んでもらえます。さらに、多種多様な業界知識を持つエンジニアが在籍しているため、業種・業界を問わず対応してもらえるでしょう。
また、東京計器インフォメーションシステム株式会社は、パッケージ導入にも対応しています。課題・現状を踏まえつつ、早期導入が必要な場合、適切なパッケージを提案してもらえます。
最新技術であるRPAにも対応しているため、ニーズへの柔軟な対応に期待できる開発会社です。
・会社概要 | |
---|---|
会社名 | 東京計器インフォメーションシステム株式会社 |
本社所在地 | 東京都大田区南蒲田2 丁目16 番46 号 |
代表者名 | 牧之内 俊英 |
従業員数 | 50名 |
設立年月日 | 1971年2月12日 |
資本金 | 5,000万円 |
サービス内容 | ソフトウェア開発、受託計算、ファクタリング業 |
実績・導入企業数 | – |
株式会社ProVision
株式会社ProVisionはソフトウェア・QA(品質検証)を軸に事業展開してきた開発会社です。品質に関するスキル・ノウハウをもとに、システム開発やDX、企業プロモーションなど他事業への展開も進められてきました。
中でも、システム開発においては、要件定義から運用までをワンストップで請け負う体制です。品質への知見が深い同社においては、コミュニケーションが重視されるオフショア開発においても、高い統率力が発揮されます。
また、RPAツールの導入支援も行われており、導入前診断による費用対効果も含めて説明してもらえます。株式会社ProVisionでは、複数のRPAツールライセンスを取り扱っているため、自社の課題、業務改善の希望などに応じたツールを提案してもらえるでしょう。
・会社概要 | |
---|---|
会社名 | 株式会社 ProVision |
本社所在地 | 神奈川県横浜市西区みなとみらい2丁目2番1号 |
代表者名 | 仙波 厚幸 |
従業員数 | 900名(2024年11月1日時点) |
設立年月日 | 2005年4月 |
資本金 | 8,500万円 |
サービス内容 | ソフトウェアテスト、システム開発、DX推進、プロモーション支援 |
実績・導入企業数 | エネルギー業界 RPAツールとEXCEL VBA(マクロ)を併用した自動化 小売業 毎日の報告業務を自動化 |
BizteX株式会社
引用:BizteX株式会社
BizteX株式会社は、国内初のクラウドRPAを開発した会社です。
クラウドRPA「BizteX cobit」は定型業務を指示しておくことで、人の代わりにワンクリックで代行してくれるデジタルロボットで、誰でもロボットを作ることができます。
効率的な運用をすることを目的とした勉強会などのアフターサービスも充実しているので、安心して依頼できる会社と言えるでしょう。
・会社概要 | |
---|---|
会社名 | BizteX株式会社 |
本社所在地 | 東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー 21F WeWork 内 |
代表者名 | 嶋田 光敏 |
従業員数 | 30名 |
設立年月日 | 2015年7月 |
資本金 | 2億2287万500円 |
サービス内容 | クラウドRPA「BizteX cobit」の開発・提供 |
実績・導入企業数 | – |
タクトシステム株式会社
引用:タクトシステム株式会社
タクトシステム株式会社は、東京都新宿区に本社を置く会社で、RPA導入・運用以外にWebサイト構築、デジタルマーケティング施策のほか、カタログなどのコンテンツ制作を手掛けています。
費用対効果を見据えたRPAツールのご提案を行い、導入前に必要な組織作りなどから運用まで伴走サポートを行います。
導入検討に際して、RPAのお試しライセンス(30日間)も実施しているので、導入のイメージを事前に持っておきたい方などにおすすめです。
・会社概要 | |
---|---|
会社名 | タクトシステム株式会社 |
本社所在地 | 東京都新宿区西早稲田3-27-1 |
代表者名 | 梅林 保典 |
従業員数 | 80名 |
設立年月日 | 1985年9月2日 |
資本金 | 2,000万円 |
サービス内容 | RPA+AI-OCRサービス(ロボット開発/ライ センス販売/導入支援)、ChatGPT 法人活用支援、オンラインストレージ、 Webシステム開発、Script開発 |
実績・導入企業数 | 株式会社出前館 バックヤードの定型業務効率化 株式会社シーアンドアイ 宿泊日カレンダーScript作成 株式会社フォーバルテレコム RPA導入 |
RPA開発会社を選ぶポイント
RPA開発会社を選ぶ4つのポイントを解説します。開発会社次第で、ニーズへの対応力や導入後の使い勝手などに差が出るため、導入時は選び方も把握しておきましょう。
開発会社の得意分野
開発会社の得意分野と自社の課題・ニーズがマッチする場合、導入後のトラブルを防ぎやすくなります。たとえば、顧客の個人情報や金融情報などを扱う企業であれば、セキュリティ対策へのノウハウ・実績がある開発会社を選ぶべきです。情報漏洩のリスクを防ぎつつ、業務の自動化も実現できます。
開発会社の得意分野は、過去の導入実績から確認しましょう。同じ業界・業種での導入実績が多数あれば、自社の課題を洗い出しつつ、導入案を提案してもらえる可能性があります。
新規システムの導入によるリスク・トラブルを最小限に抑えるために、得意分野の確認は必ず行いましょう。
開発にかかる料金
開発にかかる料金を複数社で比較しつつ、予算にマッチしているか判断しましょう。開発費用の内訳は次のとおりです。
<開発費用の内訳>
- RPAのコンサル料金
- 導入時の初期費用
- 運用、保守にかかる費用
導入時の費用が安価に設定されていても、運用・保守費が高額であればトータルコストは高くつきます。長期的な運用を踏まえたうえで、開発会社を選ぶことが大切です。
判断基準が曖昧な場合は、投資対効果(ROI)による比較も行いましょう。
<投資対効果の算出方法>
- 投資対効果=利益 / 投資金額×100
- 利益=売上-原価-投資金額
※投資金額は初期費用やランニングコスト、運用費などを含む
開発会社のサポート体制
開発会社のサポート体制が充実していることで、長期運用を想定したRPAシステムを導入できます。RPAシスエムは、パッケージをそのまま導入するだけではありません。導入後、運用過程での調整やトラブルなどを改善しつつ、実践運用が開始されます。
導入時は、以下のようなサポートが受けられるか確認してください。
<サポートの例>
- 担当者と相談できる体制が整えられている
- デモ画面や動画マニュアルなどが充実している
- 事前に研修が受けられる
新規システムは、従業員が感じる使い勝手も考慮しなければなりません。マニュアルや研修の有無も確認し、スムーズな導入ができる開発会社を選びましょう。
RPAの使い勝手
RPAシステムの運用・保守は、社内のエンジニアが担うため、使い勝手の良さも確認してください。たとえば、業務プロセスも含めた改善が必要となった場合、社内エンジニアが扱えない仕様では早急な対処ができません。
予期せぬトラブルへ発展するリスクもあるため、運用や保守、管理における使い勝手も確認しましょう。開発会社によっては、システム・ツール使用の無料期間が設けられています。実際に触れてみて、問題となりうる点を洗い出しておくと安心です。
RPAを開発する流れ
RPAを開発する流れについて解説します。導入までのスケジュールや事前準備がイメージできない場合、ぜひ参考にしてみてください。
自動化すべき業務の洗い出し
まずは、社内の業務プロセスを整理・可視化し、自動化により効率化できる業務を選定しましょう。選定時のポイントは次のとおりです。
<自動化すべき業務の選定ポイント>
- ルーティン化されているか
- 社内の課題をクリアできるか(人件費や業務量の削減など)
RPAシステムは、繰り返しの単純作業を自動化できます。しかし、「アナログ業務をデジタル化する」といった単純な選定では、RPAの効果を発揮できないかもしれません。人件費・業務量削減などの目標を設定することで、RPAを導入すべき業務も明確化しやすくなります。
ただし、社内の業務全体にRPAを導入しても、従業員の混乱を招くリスクがあるため注意してください。試験的な導入から始めつつ、RPAの適用範囲を拡大する方法も検討しましょう。
要件定義
要件定義とは、開発会社で行われる顧客の要望をまとめる作業です。自動化したい業務の種類や操作画面のレイアウト、拡張性の有無などを定義書に記すことで、システム開発の方向性が決められます。
システムの使い勝手に直結するポイントなので、依頼者側は社内の課題や欲しい機能などを明確に伝えましょう。開発会社との認識にズレがあり、改善箇所が多い場合、システムの納品が延期される恐れもあります。
業務シナリオを作成
業務シナリオの作成とは、自動化するプロセスを可視化する作業です。詳細な手順をシナリオ化しなければ、業務の自動化はできません。
たとえば、「どのファイルの」「どの箇所に」「データを入力するのか」など、1つの業務を細分化してシナリオ化します。条件次第で操作が変更される場合、条件のピックアップや複数パターンの操作手順も検討しなければなりません。
人間によるチェックもシナリオに含めておくと、エラー発生時の対処をスムーズに行えます。
テストの実施
完成したシナリオは、実際にRPAを稼働させてテストを行います。テストは以下の流れで実施します。
<テスト実施の流れ>
1.各業務で稼働するロボットの動作を確認する単体テスト
2.ロボットの連携を確認する結合テスト
3.データ登録・更新作業も含む場合は処理テスト
4.実際の環境・データで動作状況を確認する本番テスト
5.長期稼働、大量処理に耐えられるか確認する耐久テスト
段階的なテストを行うことで、どの部分に問題を抱えているのか把握できます。最後に実施する耐久テストでは、実際の業務で想定していないレベルの多大な負荷をかけてテストしましょう。
運用開始
テストをすべてクリアした後は、実際の業務にRPAを導入して運用開始です。ただし、運用開始後にトラブルが起きない保証はないため、RPAの処理状況は必ずモニタリングしましょう。
また、社内全体での導入に不安がある場合は、一部の部署や特定の業務のみに導入し、「慣らし」の段階を設けることも検討してください。
メンテナンスの実施
RPA運用後のトラブル・エラーへの対処のため、メンテナンスの実施も欠かせません。実施するメンテナンスの例を見ていきましょう。
<メンテナンスの例>
- ソフトウェアアップデートや操作画面のレイアウト変更に伴う細部の調整
- 特定のシステムへ接続する場合、接続先の環境や状況に合わせて設定変更
- 各ロボットの動作状況を確認
- エラー発生時のシナリオ修正
メンテナンスを実施する際は、内容・履歴を残してください。今後のトラブル・エラーへの対処はもちろん、シナリオ修正・業務負担軽減などを行う際、メンテナンス履歴を溯って対応できます。
また、RPA導入後、管理者が把握していないロボット(野良ロボット)を発見するケースもあります。不要な稼働をし続けるリスクがあるため、定期的なメンテナンスでロボットの稼働状況を必ずチェックしましょう。
まとめ
RPA開発は、社内のルーティン化された業務を自動化し、人件費削減や業務効率化などポジティブな効果を発揮します。しかし、社内開発はコスト・工数がかかりすぎるため、開発会社への外注を検討しましょう。
開発会社は、システム開発へのノウハウ・スキルはもちろん、得意分野である業界・業種への知見もあります。自社の課題・ニーズを把握したうえで、適切な機能・操作性のあるRPA開発を提案してもらえるでしょう。
本格的にRPAの開発・活用を検討している際は、ぜひエッジワークを利用してみてください。エッジワークは、プロジェクトの特性や実績をもとに、プロの人材を提案できます。予算・課題に応じたチーム編成も可能なため、ニーズを満たす開発を実現可能です。
副業社員・フリーランスなどのスポットワーカーにプロジェクト単位でタスクを依頼・発注できるプロ人材活用サービス