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公開日:2025/03/18

DMPツール比較10選!自社に最適なツールの選び方から導入の流れまで解説

DMPツール比較10選!自社に最適なツールの選び方から導入の流れまで解説

DMPツールの導入を検討しているものの、「どのツールを選べばよいのか分からない」「何を比較すれば良いのか分からない」と感じていませんか?

DMPツールは、機能や価格、対応するデータの種類など、比較すべきポイントが多く判断に迷う方も多いです。

そこで本記事では、DMPで実現できることや選定時のチェックポイントを解説したうえで、厳選したおすすめツール10選をご紹介します。ツール選びに不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

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そもそもDMPとは?

そもそもDMPとは?

DMP(データマネジメントプラットフォーム)とは、Webサイトの閲覧履歴、広告のクリック履歴、購買データ、SNSの反応など、オンライン上の多様なデータを一元管理し、マーケティングに活用するための仕組みです。

DMPを活用すると、CRMやSNS、Webサイトなどに分散していたデータを集約・分析し、ユーザーの行動や傾向を可視化できます。
これにより、ターゲットごとに適した広告配信や施策の立案が可能となり、マーケティングの精度向上にもつながります。

また、DMPは以下の2種類に分類されます。目的に応じて使い分けましょう。

  • DMPには外部データを活用して新規顧客にアプローチする「パブリックDMP」
  • 自社データを使って既存顧客の分析に特化する「プライベートDMP」

DMPの導入で可能になること

DMPの導入で可能になること

DMPを導入すると、以下のことができるようになります。

  • データの収集・分析・管理
  • マーケティング施策の最適化
  • 実際のデータに基づく戦略構築

それぞれ詳しく解説していきます。

データの収集・分析・管理

DMPを導入すると、Webサイトのアクセスログ・SNSの反応・ユーザーの購買履歴など、さまざまなデータソースから情報を収集し、一元管理できるようになります。

これまで分散していたデータを統合することで、ユーザーの行動や傾向をより詳しく把握できるようになり、分析の精度が向上。マーケティング施策の最適化に向けた土台の部分が構築されます。

マーケティング施策の最適化

DMPを活用すると、ユーザーの行動履歴や属性に基づいて広告配信の「内容」「頻度」「タイミング」を調整できます。
例えば、特定の商品に興味を示したユーザーに対して、関連する広告を配信するなど、個々のユーザーに合わせたマーケティング施策の実行が可能に。これにより、無駄な広告費を抑えつつ、広告効果の最大化やコンバージョン率の向上が期待できます。

実際のデータに基づく戦略構築

DMPを活用することで、仮想のターゲットではなく、実際のユーザーデータに基づいた戦略立案が可能になります。例えば、閲覧履歴や購買傾向など、具体的な数値をもとに、ターゲットのニーズを的確に捉えた施策を設計できます。

また、施策ごとの効果測定を通じてPDCAサイクルを回すことで、「成果の出た施策はさらに強化」「効果が薄いものは柔軟に見直す」といった継続的な改善を実現できるのも大きなメリットです。

DMPツールの選び方と比較ポイント

DMPツールの選び方と比較ポイント

DMPツールを選ぶ際は、以下のポイントを比較しましょう。

  • パブリックDMPとプライベートDMPのどちらを選ぶか
  • 必要な機能を備えているか
  • DMPツールの導入実績や評価が十分か
  • セキュリティ対策は万全か

それぞれのポイントを詳しく解説します。

パブリックDMPとプライベートDMPのどちらを選ぶか

DMPは大きく「パブリックDMP」と「プライベートDMP」の2種類に分かれます。

例えば、「外部データを活用して短期間で成果を出したい」ならパブリックDMP、「自社データを活かして長期的に運用・分析を行いたい」ならプライベートDMPなどの使い分けが適しています。

このように、活用したいデータの種類と運用スタイルを明確にしておき、自社に適したプラットフォームを選びましょう。

必要な機能を備えているか

DMPツールには、データの収集・統合・分析を行う基本機能に加え、AIによる予測分析・レポート自動生成・ユーザーセグメント作成など、さまざまな機能を持つものが増えています。

ただし、全ての製品がAIなどの機能に対応している訳ではないので注意が必要です。自社が必要とする業務やマーケティング施策に対して、ツールが対応できるかどうかを事前にチェックしておきましょう。

DMPツールの導入実績や評価が十分か

DMPツールを選定する際は、他社での導入実績や成功事例を確認しましょう。実績が豊富なツールであれば、安心して導入しやすいでしょう。特に、自社と同じ業界や、近い規模の企業で成果を出しているツールを選ぶと失敗するリスクを大幅に低減することができます。

また、公式サイトだけでなく口コミやレビューサイトなども参考にすると、客観的な評価を把握しやすくなるので、ぜひチェックしてみてください。

セキュリティ対策は万全か

DMPでは、個人情報や行動履歴などの機密性の高いデータを扱うため、セキュリティ対策は欠かせません。
ツールの導入前に、「通信の暗号化」「アクセス権限の設定」「データのバックアップ」が十分か確認しておきましょう。

また、「障害時の復旧体制」などのサポート体制が整っていることも大切なので、セキュリティ対策と合わせて確認しておくことをおすすめします。

DMPツール導入の流れ

DMPツール導入の流れ

DMPツールは、以下の流れで導入すると失敗を防ぐことができます。

  • DMPを導入する目的を明確にしておく
  • DMPツールを選定する
  • 実際に導入して運用と改善を繰り返す

それぞれ詳しく解説します。

DMPを導入する目的を明確にしておく

DMPを導入する際は、まず「なぜ導入するのか」という目的を明確にしましょう。

例えば、「広告の効果を高めたい」「既存顧客のリピート率を上げたい」など、具体的な課題を掲げておくと施策の方向性がぶれにくくなります。
また、クリック率やCV率などのKPIをあらかじめ設定しておくと、導入後の成果を数値で把握しやすくなり、改善にもつなげやすくなります。

DMPツールを選定する

目的やKPIが明確になったら、次はDMPツールの選定をします。
ツールによって搭載されている機能や連携できるシステム、サポート体制、料金体系などが異なるため、自社の目的に合うものを見極める必要があります。

無料トライアルやデモ、相見積もりなどを活用しながら複数のツールを比較検討し、自社のマーケティング体制や予算に最もマッチするDMPツールを見つけましょう。

実際に導入して運用と改善を繰り返す

目標の設定やツールの選定が終わったら、いよいよDMPツールの導入フェーズです。ただし、導入しただけで成果が出るわけではありません。実際の運用を通じて、精度を高めていくことが何より重要です。

まずは、収集したデータに偏りやノイズがないかを確認し、必要があれば調整を行います。そのうえで、ユーザーセグメントに応じた広告配信やレコメンド機能など、具体的な施策へと落とし込んでいきましょう。

こうした施策の結果を振り返りながら改善を重ねていくことで、DMPの効果を継続的に高めていくことができます。

おすすめのDMPツール10選

おすすめのDMPツール10選

ここからは、おすすめのDMPツールを厳選して10個ご紹介します。
特徴やプランについても解説しますので、ツール選びの参考にしてください。

  • b→dash:株式会社データX
  • TREASURE DATA:トレジャーデータ株式会社
  • IM-DMP:株式会社インティメート・マージャー
  • Adobe Audience Manager:アドビ株式会社
  • Adobe Real-Time CDP:アドビ株式会社
  • Rtoaster:株式会社ブレインパッド
  • Juicer:ログリー株式会社
  • activecore marketing cloud:株式会社アクティブコア
  • カスタマーリングス:株式会社プラスアルファ・コンサルティング
  • Salesforce Marketing Cloud:株式会社セールスフォース・ジャパン

b→dash:株式会社データX

公式サイト:https://bdash-marketing.com/

b→dash(ビーダッシュ)は、株式会社データXが提供するオールインワン型のマーケティングプラットフォームです。
SQL不要のノーコード設計で、データの収集・統合・分析・活用まで一貫して実行できるのが特徴。CDP・MA・BI・Web接客などの16機能を1つに集約しており、ツール間の連携作業を減らせるといった魅力もある製品です。

  • 料金プラン:要問い合わせ(導入内容や規模に応じて個別見積)

TREASURE DATA:トレジャーデータ株式会社

公式サイト:https://www.treasuredata.co.jp/product/

TREASURE DATAは、トレジャーデータ株式会社が提供する大規模向けのカスタマーデータプラットフォーム(CDP)です。
オンライン・オフラインを問わずあらゆるデータを収集・統合し、リアルタイム分析やセグメント配信ができるのが特徴。SalesforceやGoogle広告など190以上の外部サービスと連携でき、データ活用に関する柔軟性が高い製品です。

  • 料金プラン:要問い合わせ(導入内容や規模に応じて個別見積)

IM-DMP:株式会社インティメート・マージャー

公式サイト:https://corp.intimatemerger.com/

IM-DMPは、株式会社インティメート・マージャーが提供するパブリックDMPです。
月間4.7億UB(ユニークブラウザ)以上のオーディエンスデータを保有しており、日本のネットユーザーの約90%をカバーする圧倒的な量のデータを活用できるのが魅力。
性別・年齢・年収など多様な属性セグメントを使った精度の高いターゲティングが可能で、特に広告配信の最適化に強みを持つ製品です。

  • 料金プラン:要問い合わせ(導入内容や規模に応じて個別見積)

Adobe Audience Manager:アドビ株式会社

公式サイト:https://business.adobe.com/jp/products/audience-manager/adobe-audience-manager.html

Adobe Audience Managerは、複数のデータソースを統合し、オーディエンスセグメントを構築・分析・活性化できるDMPです。
外部ツールとの連携も可能で、大規模なデータ活用にも対応しているのが特徴。また、サードパーティCookieに依存しない設計により、プライバシー保護を重視しながら高精度な施策が行える点も魅力です。

  • 料金プラン:要問い合わせ(導入内容や規模に応じて個別見積)

Adobe Real-Time CDP:アドビ株式会社

公式サイト:https://business.adobe.com/jp/products/real-time-customer-data-platform/rtcdp.html

Adobe Real-Time CDPは、オンライン・オフライン問わずリアルタイムで1stパーティデータを統合し、顧客ごとの状況に合わせた対応や情報発信が可能なCDPです。
BtoC/BtoBの両方に対応しており、AIを活用した予測スコアリングやセグメント作成も可能。各チャネルと連携しながら、精度の高いマーケティング施策を展開できる点に、強みを持つ製品です。

  • 料金プラン(目安)
  • B2C Edition:要問い合わせ
  • B2B Edition:要問い合わせ
  • B2P Edition:要問い合わせ

Rtoaster:株式会社ブレインパッド

公式サイト:https://www.brainpad.co.jp/rtoaster/

Rtoasterは、株式会社ブレインパッドが提供するCDP機能を備えたデータ活用プラットフォームです。
ユーザーの行動や属性に応じて表示内容を変える「条件設定型の配信」や、機械学習による自動最適化にも対応。小規模から導入でき、必要に応じて機能を拡張していける柔軟さを備えている点が魅力の製品です。

  • 料金プラン(目安)
  • 初期費用:要問い合わせ
  • 月額費用:50万円〜(利用内容により変動)

Juicer:ログリー株式会社

Juicerは、ログリー株式会社が提供するユーザー分析に特化したDMPです。
ペルソナ分析やA/Bテスト、アクセス解析などの基本機能を無料で利用できる点が最大の特徴。また、専門的な知識がなくても扱えるシンプルな操作画面で、初めてのデータ活用でも迷いづらい点も魅力です。

  • 料金プラン(目安)
  • 広告配信連携プラン:セグメント利用料5万円+広告配信・広告運用費等
  • データ活用プラン:月額20万円〜
  • DMP分析レポートDLプラン:月額5万円〜(最低契約期間:6ヶ月〜)
  • セグメントデータご提供プラン:1セグメント5万円

activecore marketing cloud:株式会社アクティブコア

公式サイト:https://marketing.activecore.jp/

activecore marketing cloudは、株式会社アクティブコアが提供する統合型マーケティングツールです。
ユーザーの行動履歴や属性情報などをもとに、配信内容やタイミングを最適化。データの収集・分析から、セグメント作成、メールやLINEなどでの自動配信まで一貫して対応可能な点が、この製品の強みです。

  • 料金プラン:要問い合わせ(導入内容や規模に応じて個別見積)

カスタマーリングス:株式会社プラスアルファ・コンサルティング

公式サイト:https://www.customer-rings.com/

カスタマーリングスは、顧客データを統合・活用し、分析から施策の実行まで一貫して行えるマーケティング支援ツールです。
自社で保有する1stパーティデータをもとに、ユーザーの行動や購買履歴を可視化し、ターゲティング精度の高い施策を実現。特にECやBtoC領域での活用に強みがあり、ノーコードで操作できる点も魅力の製品です。

  • 料金プラン:初期費用・設定支援費用+月額料金(利用規模により変動)

Salesforce Marketing Cloud:株式会社セールスフォース・ジャパン

Salesforce Marketing Cloudは、株式会社セールスフォース・ジャパンが提供するマーケティング施策を自動化できるプラットフォームです。
AIによる予測スコアリングやセグメント作成に対応しており、BtoC・BtoBの両方で柔軟に活用できるのが特徴。SalesforceのCRMと連携することで、顧客の属性や行動履歴をもとに、各チャネルで一貫性のあるコミュニケーションを実現できるのも魅力です。

  • 料金プラン(目安)
  • Personalization:年額1,080,000円〜
  • Engagement:月額150,000円〜
  • Account Engagement:月額150,000円〜

まとめ

DMPツールは、顧客データの収集・統合・分析を通じて、広告配信の最適化やマーケティング戦略を高度化するためには欠かせない存在です。ただし、機能や対応範囲、活用目的によって最適なツールは異なるため、自社の課題や目的に応じた選定が必要になります。

いずれも導入実績や成功事例が豊富で、信頼性の高い製品ばかりです。ツール選びに悩んでいる方は、ぜひ比較・検討の参考にしてください。

また、社内だけでの導入や運用に不安がある場合は、プロ人材をプロジェクト単位で活用できる「エッジワーク」の利用もご検討ください。マーケティングの専門家やエンジニア、データアナリストなど、幅広い分野のプロが在籍しており、DMPの選定から実運用、改善までを一貫して支援します。「初期費用ゼロ・完全成果報酬型」なので、まずはお気軽にご相談ください。

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