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公開日:2024/09/12

BIツールの費用相場は?忘れがちな費用や無料で使えるツールについて紹介

BIツールの費用相場は?忘れがちな費用や無料で使えるツールについて紹介

BIツールとは、ビジネスにおける意思決定に利用される情報を分析・管理するツールです。製品やサービスの改善に役立つことから多くの企業で導入されていますが、新しく導入する場合にはどれくらいの費用がかかるのかわからないケースが多く見られます。

そこで本記事では、BIツールを導入する場合の費用相場について詳しく解説します。また忘れがちな費用や無料で使えるBIツールもご紹介しますので、ぜひご覧ください。

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BIツールの費用相場を決める主な要素

BIツールの費用相場は?忘れがちな費用や無料で使えるツールについて紹介

BIツールの費用相場は、主に以下の2つの要素で決まります。

  • 提供形態
  • ライセンス形態

それぞれ詳しく解説します。

提供形態

提供形態は、主にオンプレミス型とクラウド型の2つに分けられます。それぞれの特徴について詳しく解説します。

オンプレミス型

オンプレミス型とは、自社にサーバーを設置してBIツールを導入する形式です。そのため、自社のIT環境との親和性が高いBIツールを導入できるでしょう。

しかし、オンプレミス型では初期費用が高額になりやすく、相場は100万円以上となっています。場合によっては、1,000万円を超えるケースも見られます。

ただし、月額費用はほぼかかりませんので、長期的に運用する場合にはお得になる可能性があります。しかし、自社でシステムを保守管理できる人材が必要である点には注意しましょう。

クラウド型

一方クラウド型は、ベンダーなどの業者のサーバーを借りてBIツールを運用する形式を指します。サーバーを設置するなどの環境を整備するためのコストや手間がかからないメリットがあります。

また専門家のサポートを受けられる点も魅力であり、困った場合には適切かつスピーディーに対応してもらうことができます。さらにシステムのメンテナンスや管理も任せられますので、自社にITリソースがなくても簡単に導入できるでしょう。

クラウド型における初期費用は数万~数十万円程度ですので、導入時のハードルは低いです。また月額費用も2,000~8,000円ほどなので、オンプレミス型に比べて費用は大幅に低いといえます。

ライセンス形態

ライセンス形態とは、ライセンスを購入してBIツールを利用する形式を指します。ライセンス形態にはユーザーライセンス型とサーバライセンス型がありますので、それぞれ詳しく解説します。

ユーザーライセンス型

ユーザーライセンス型とは、利用するユーザーが増えるごとに料金がかかる形式です。一般的な費用は、1ユーザー当たり1,000~6,000円となっています。

ユーザーライセンス型では、ユーザー数が少ない場合には費用を抑えやすいメリットがあります。そのため、BIツールの運用計画をきちんと管理すれば無駄な費用を削減できるでしょう。

サーバライセンス型

一方サーバライセンス型は、ユーザー数に関係なく料金が一定である形式を指します。一般的な費用は、3万~5万円です。

ユーザー数が多い場合には、一人当たりに対する費用を抑えやすいメリットがあります。そのため、将来的にユーザーが増える事態が想定されるケースでは、サーバライセンス型を導入しておいた方がいいでしょう。

ただし、ユーザーが少ない場合には一人当たりの費用が高額になりやすい点には注意が必要です。

BIツールの導入に忘れがちな費用

BIツールの費用相場は?忘れがちな費用や無料で使えるツールについて紹介

BIツールの導入時には提供形態やライセンス形態にかかる費用を考えがちですが、以下のような費用もかかる点に気をつけましょう。

  • 保守費用
  • カスタマイズ・追加開発費用
  • コンサルティング・社内教育費用

それぞれ詳しく解説します。

保守費用

BIツールを適切に運用するためには、保守費用が必要です。不具合が発生する事態は想定しておくべきですので、社内のIT人材や外部の専門家を確保しておかなければなりません。

特に外部の専門家に任せる場合には、サポート内容に含まれているか確認しておくことが重要です。もし別途保守費用がかかる場合には、どれくらいの金額がかかるのか業者にヒアリングしておきましょう。

カスタマイズ・追加開発費用

BIツールを社内システムに応用できるようにカスタマイズしたり、新しいIT環境を整備するために追加開発したりする場合にも費用がかかります。製品の種類や提供形態によっては費用を抑えられるケースがありますが、場合によっては高額な費用がかかる事態も考えられます。

そのため、将来的にIT環境を変更するような事態が想定される場合などには、カスタマイズや追加開発でどれくらい費用がかかるのか業者に確認しておくことをおすすめします。

コンサルティング・社内教育費用

BIツールを最大限活用するためには、コンサルティングや社内教育を実施するといいでしょう。BIツールを提供する業者によってはこれらのサービスを見積もり段階で含んでいたり、サポートの一環として行っていたりする場合もありますので、そのような場合は比較的安価で済むでしょう。

別途コンサルティングや社内教育を実施してもらいたい場合には、自社のITリテラシーを伝えた上でいくらかかるのか確認しておきましょう。

無料で使えるBIツール

BIツールの費用相場は?忘れがちな費用や無料で使えるツールについて紹介

BIツールを導入する場合には初期費用や月額費用でコストがかかる傾向がありますが、無料で使えるツールも存在します。日本の企業で使われている主な無料のBIツールには、以下の2つが挙げられます。

  • Apache Superset
  • Graylog

それぞれ機能や特徴が異なりますので、詳しく解説します。特にApache Supersetは日本語にも対応しているBIツールなので、非常に使いやすいです。

Apache Superset

Apache Supersetとはアメリカのサンフランシスコ州にあるAirbnb社が開発したBIツールであり、優れたUIから多くのユーザーに利用されています。Apache Supersetはブラウザで操作できますので、他のBIツールと比較して非常に使いやすくなっています。またデータをグラフなどで表示する場合には色分けして見やすくすることができ、テーブルやバーチャートなどの可視化ツールも約60種類用意されています。データをグラフ化するだけでなく、ダッシュボードとしてまとめることも可能です。

さらに様々なデータベースに対応している点も魅力であり、MySQLやPostgreSQLなどの代表的なデータベースだけでなく、SQLとの互換性を持つ多くのデータベースにも利用できるのです。

Graylog

Graylogとは、テキサス州に本社を構えるGraylog社が公開しているBIツールです。Graylogの特徴には、多種類のログを収集できる点が挙げられます。古いデータを記録したソフトウェアからもログを収集できる機能に対してニーズが高く、開業当初のデータを可視化したい企業などから人気を集めています。

またログの検索性も高い点も魅力です。古いログは一行に多くの情報が含まれているケースが多いため、検索しづらくなっています。そこでGraylogは情報を分解することで、指定検索を実現しているのです。

さらにログを可視化する機能も備わっていますので、現在との状況と比較した分析にも役立ちます。

まとめ

BIツールは新しく導入する企業が増えていますが、提供形態やライセンス形態によって大きく費用が異なりますので注意が必要です。また保守費用などのコストを失念しがちですが、ほぼ必ずかかる費用ですのでどれくらいの金額がかかるのか見積もりなどで業者に確認しておきましょう。

もしBIツールの導入でコストやどのような製品を選ぶべきかお悩みの場合は、エッジワークまでご相談ください。経験豊富なプロフェッショナルが多数在籍していますので、御社に合ったベストな提案を行います。お困りの際は、ぜひ一度ご連絡ください。

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