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公開日:2024/11/29

UI/UXデザインの費用と相場とは?制作・業務内容をあわせて解説

UI/UXデザインの費用と相場とは?制作・業務内容をあわせて解説

UI/UXデザインは、アプリやWebサイトでユーザー体験を向上させるための重要な工程です。しかし、費用や相場の理解がないと依頼時にトラブルの原因となりかねません。UI/UXデザインプロジェクトを効率的に進めるために、費用の相場について把握しておきましょう。

本記事では、UI/UXデザインの費用相場や内訳を徹底解説し、制作に必要な業務内容を具体的に説明します。さらに、デザイン依頼時に押さえておきたいポイントや、予算を抑えるための方法についても詳しく解説します。

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UI/UXデザインとは

UI/UXデザインの費用と相場とは?制作・業務内容をあわせて解説

UIとUXは密接に関連しており、それぞれ異なる役割があります。UI/UXデザインの費用を確認するために、まずはUIやUXにどのようなプロセスや体験が含まれるのかを確認しておきましょう。

UI(ユーザーインターフェース)とは

UI(User Interface)とは、ユーザーがアプリやWebサイト上でユーザーが直接やり取りする要素すべてのことです。例えば、画面上のボタンやアイコン、色の配色、フォントなどのデザインはすべてUIに含まれます。なお、広い意味のUIとしてディスプレイ画面やキーボード、マウスボタンなどのハードウェアを含むこともあります。

UX(ユーザーエクスペリエンス)とは

UX(User eXperience)は、アプリやWebサイトを利用する際にユーザーが得る体験全般のことです。例えば、スムーズな操作性、情報の分かりやすさ、使った後の満足感などがUXの要素です。ECサイトで商品を見つけて購入する場合に、商品を探して決済を終えるまでの間に顧客が見たり操作をしたりする経験すべてがUXです。

UI/UXデザインの重要性

UI/UXデザインの費用と相場とは?制作・業務内容をあわせて解説

UIとUXは、それぞれ異なる視点からユーザー体験の向上を高めてビジネスの成長を促進する役割があります。両者を適切に設計することで、サービスの質を高め、ビジネスの成果につなげることが可能です。

ビジネスにおけるUI/UXデザインの役割

UI/UXデザインには、以下の役割があります。

  • 顧客満足度やブランドイメージの向上
  • 売上や競争優位性の確保

直感的で使いやすいUIは、ユーザーがサービスを継続利用するきっかけとなります。UX体験が良好な場合、購入率やリピート率を向上させるだけでなく、新規ユーザーの獲得にも寄与します。

ユーザー満足度やコンバージョン率への影響

UI/UXデザインは、ユーザー満足度やコンバージョン率に大きく影響します。例えば、使いやすいUIデザインは、操作時のストレスを軽減し、サービス利用を促進します。また、UXデザインは購入や問い合わせなどの行動を自然に導く設計を担い、顧客体験全体を向上させます。そのため、UI/UXデザインには、見た目だけでなく操作性や直感的な設計が求められます。

UI/UXデザインのプロジェクト業務別の費用目安

UI/UXデザインの費用と相場とは?制作・業務内容をあわせて解説

UI/UXデザインは、デザインの複雑さなどさまざまな要因で変動します。ここでは、アプリやWebサイトの開発プロジェクトにおけるUI/UXデザインの主な業務別の費用相場を解説します。

  • UI/UXデザイン
  • イラスト・アイコン制作
  • ブランディング
  • モーションデザイン

UI/UXデザイン

UIデザインでは、デザインの大まかな骨組みであるワイヤーフレーム作成やプロトタイプ作成、配色、フォント、アイコンなどのビジュアルデザイン、ボタンやアニメーションの動きを設計するインタラクションデザインなどを行います。

また、UXデザインでは、ユーザー調査やペルソナ作成、カスタマージャーニーマップ作成、情報設計などをもとに、サイトのナビゲーション設計、ボタン配置、ページ遷移のスムーズさなどを検討します。

費用相場150万円から600万円程度

イラスト・アイコン制作

イラストやアイコンは、アプリやウェブサイトの全体のデザインに統一感を持たせるのとともに、直感的な操作性の向上やブランド価値の醸成にも欠かせません。

そのため、イラスト・アイコン制作では、アプリのターゲットやブランドに合わせたテーマやスタイルを踏まえて、ボタンやメニュー、アイコン、イラストなどの素材を制作します。表示するデバイスや解像度に合わせたサイズ調整や配置の最適化が必要になることもあります。

費用相場70万円から150万円程度

ブランディング

ブランディングは、プロジェクト全体の方向性を定めるのに不可欠な工程です。ユーザーに対して戦略的に一貫したイメージを提供して安心感と信頼感を与えたり、競合との差別化を図ったりする目的で行います。

調査をもとにブランドコンセプトを決定し、品質基準をデザインガイドラインにまとめます。これをもとにロゴデザインやカラーパレット、タイポグラフィなどの作成を行います。

費用相場50万円から300万円程度

モーションデザイン

モーションデザインは、アニメーションや動的なエフェクトを用いてユーザーの操作を補助し、より直感的なUI/UXを作るための手法です。例えば、ボタンをタップした際のアニメーションやページ遷移時の動きがあると、ユーザーは操作が正しく反映されたと直感的に理解でき、誤操作防止に役立ちます。

これには、スムーズな画面遷移の設計やボタンやスワイプ操作時のフィードバックアニメーション、データの読み込みの待機時間におけるアニメーション、ユーザーの次のアクションアニメーションなどがあります。

費用相場100万円から400万円程度

UI/UXデザインの成果物別の費用目安

UI/UXデザインの費用と相場とは?制作・業務内容をあわせて解説

UI/UXデザインの開発内容は多岐に渡るため、制作内容にあわせて別途依頼するケースも考えられます。ここでは、UI/UXデザインの成果物別の費用相場を解説します。

  • デザインコンセプト設計
  • デザインガイドライン設計
  • ロゴ作成
  • バナー作成
  • 写真素材の撮影

デザインコンセプト設計

デザインコンセプト設計は、プロジェクト全体のビジュアルやユーザー体験の方向性を定める重要な工程です。デザイナーや開発者、関係者全員が参照する情報として、デザインを行うアプリやWebサイトの目的や目標、ブランド、ターゲットユーザー、競合などが明示されます。

またUX設計の指針として、ユーザー操作時のフィードバックや動きのルール、ナビゲーション設計なども盛り込まれます。

費用相場20万円から50万円程度

デザインガイドライン設計

デザインガイドライン設計は、ブランドの一貫性を保つために作成します。ロゴの仕様やカラーパレットなどのブランド要素、ボタンやアイコン、フォームなどの基準は、UIデザインに不可欠です。さらに、レイアウトのルールや共通ライブラリ、言葉遣いのルール、禁止表現などがまとめられています。これにより複数のデザイナーやチームが関与する場合でも、統一感のあるデザインを維持できます。

費用相場15万円から50万円程度

ロゴ作成

ロゴはブランドの象徴であり、企業やサービスの認知度向上に直結します。独自性や視覚的な魅力を持つロゴの作成には、高度なデザインスキルと知識が求められます。
ロゴの作成を依頼する場合には、提案パターン数や修正対応回数、商標登録可否、ロゴ活用のマニュアル作成などのサポートがあるかなどに着目するのがおすすめです。

費用相場70万円から150万円程度

バナー作成

バナーは、ウェブサイトや広告キャンペーンで使用される視覚的要素で、ユーザーの注意を引き、行動を促す役割があります。バナーには、ターゲットユーザーの興味を引くデザインやキャッチコピーが必要です。また、静止画のバナーだけではなく、アニメーションを取り入れることで視認性や注目度をさらに高めることが可能です。SNSなどで動画のバナーを活用する場合もあります。

費用相場1枚あたり~3万円程度

写真素材の撮影

商品撮影や広告用の写真は、細かい調整や構図の検討が必要です。プロのカメラマンは、高度なスキルと経験から、ブランドイメージや用途に最適な写真の撮影を行います。必要に応じて撮影後に色補正や、レタッチ、背景の調整など加工を行う場合もあります。
また、高性能な機材、背景セットなどの設備、スタジオのレンタル費用、ロケーション撮影の移動費、スタイリストなどの人件費が含まれることがあります。

費用相場1日あたり45万円から80万円程度

費用に影響を与える要因

UI/UXデザインの費用と相場とは?制作・業務内容をあわせて解説

UI/UXデザインの費用は、一定ではありません。代表的な費用の変動要因について見ていきましょう。

  • プロジェクトの特性
  • デザインの複雑さ
  • ページ数や画面数
  • 追加機能の有無
  • デザイナーや制作会社の経験・実績

デザインの複雑さ

デザインの複雑さは、UI/UXデザインの費用に大きく影響します。色彩やグラフィックが多用されるデザインは、作業工数が増加するため費用も高くなります。

クリックするボタンやテキストリンクの周辺に十分な余白があれば、ユーザーが操作しやすくなります。このように、見た目がわかりやすく魅力的なインターフェースを実現するには、高度なスキルと時間を要します。また、ブランドイメージを強調したカスタムデザインを求める場合も費用が上昇する傾向があります。

ページ数や画面数

UI/UXデザインの費用は、デザイン対象となるページや画面の数にも左右されます。1ページ2万円で制作できる場合でも、ページ数が増えるほど多くの費用が必要です。ページごとに異なる機能やレイアウトが求められる場合、それぞれの設計に時間がかかり、全体のコストが増加します。

また、複数の画面を統一感のあるデザインで設計するには、プロトタイピングやテスト工程が増え、費用に影響します。競合や一般的なアプリやサービスを参考に、どの程度の階層に構成すればよいか参考にしてみましょう。

追加機能の有無

アニメーションや使いやすさなどにかかわるインタラクションデザインの検討、スマートフォンとWebなどブラウザに合わせて表示を切り替えるレスポンシブ対応などは、追加機能になることがあります。これらの機能を取り入れる場合、高度なスキルと作業時間が必要です。

また、対応可能なリビジョンの回数を超えて修正を依頼した場合、費用が別途発生する可能性があります。付加価値のある機能を実装するための工数や検証にかかる費用についても検討しておきましょう。

デザイナーや制作会社の経験・実績

依頼先のデザイナーや制作会社の経験や実績も費用に影響します。経験豊富なデザイナーや評価の高い制作会社では、高品質な成果物が期待できますが、その分費用も高くなる傾向があります。

実績のある会社では、これまでの成功事例や専門知識を活用し、より効率的で効果的なデザインを提供できます。一方、新進気鋭のデザイナーやフリーランスに依頼する場合、費用を抑えられることもありますが、品質の安定性に注意が必要です。

費用内訳の詳細

UI/UXデザインの費用と相場とは?制作・業務内容をあわせて解説

UI/UXデザインの費用は、プランニング、デザイン制作、修正作業などの各工程に分けられます。それぞれの詳細を解説します。

プランニング料金

プランニング料金は、プロジェクトの要件定義や戦略策定にかかる費用です。必要な画面数、主要機能、ターゲットユーザー像の設定など依頼内容を具体化し、目標達成のための計画を立案する工程が含まれます。例えば、ターゲットユーザーの分析や競合調査、プロトタイピングなどがプランニングの内容です。この段階での綿密な計画は、後のデザイン制作や開発工程をスムーズに進めるために重要です。

費用相場20万円から50万円程度

デザイン料金

デザイン料金は、実際にインターフェースを設計するための費用です。ワイヤーフレーム作成から、完成したUI/UXデザインまでが含まれます。要件に基づき、色彩、タイポグラフィ、レイアウトを細部にわたり設計する作業です。費用は、ページ数や画面数、デザインの複雑さによって異なります。特に、カスタムデザインやアニメーションの要素を含む場合、さらに高額になることがあります。

費用相場50万円から150万円程度

修正料金

修正料金は、デザイン完成後に行われる修正作業の費用です。クライアントのフィードバックを反映させるための変更や微調整が含まれます。2回までの修正は無料など、基本的な修正は初期費用に含まれる場合もありますが、大幅な変更や再設計が必要な場合には、追加料金が発生することがあります。開発をスムーズに進めるために、事前に修正範囲を明確にしておくことが重要です。

費用相場1回の修正あたり5万円から10万円程度

費用を抑えるためのポイント

UI/UXデザインの費用と相場とは?制作・業務内容をあわせて解説

UI/UXデザインを検討する場合、可能な範囲で費用を抑える方法を知っておくと便利です。以下について詳しく見ていきましょう。

  • 明確な要件定義を行う
  • 必要最低限の機能から開発する
  • テンプレートや既存のデザイン資源を活用する
  • フリーランスデザイナーの活用を検討する

明確な要件定義を行う

不明確な要件は、後々の変更や追加費用の原因となるため、事前の計画が重要です。プロジェクトの初期段階から要件定義を明らかにしていると、無駄な工数や修正を防ぎ、費用削減につながります。具体的なターゲットユーザー像やデザインの目的、優先順位を明確にすることで、制作側と認識を共有でき、効率的に進められます。

必要最低限の機能から開発する

初期段階では、デザインの優先順位を設定して必要最低限の機能に絞り、リリース後に段階的に拡張する方針にすると、開発費用が抑えられます。全ての機能を一度に開発しようとすると、時間と費用が膨らむだけでなく修正工数が多くなるリスクがあります。コアとなる機能を先に開発することで、使い勝手や市場からのフィードバックを踏まえた改良を加えやすくなります。

テンプレートや既存のデザイン資源を活用する

コスト削減には、既存のテンプレートやデザイン資源の活用が効果的です。すでにできている要素を活用することで、カスタムデザインに比べて制作時間が短縮でき費用を抑えることにもつながります。例えば、人気のあるUIテンプレートをベースに、プロジェクトの特性に応じてアレンジすることで、オリジナリティを保ちながらも効率的なデザインが可能です。

フリーランスデザイナーの活用を検討する

フリーランスデザイナーは、制作会社に比べて比較的リーズナブルな価格で依頼できることがあります。特に、小規模なプロジェクトやシンプルなデザイン案件ではコスト削減に最適です。ただし、依頼を行う場合には、デザイナーの実績やスキル、連絡のスムーズさを事前に確認し、信頼できる人材を選ぶことが成功のポイントです。

UI/UXデザイン会社の選び方

UI/UXデザインの費用と相場とは?制作・業務内容をあわせて解説

UI/UXデザイン会社を選ぶ際には、以下に注目するのがおすすめです。

  • 実績やポートフォリオの確認
  • クライアントの評価や口コミの確認
  • コミュニケーションの円滑さ
  • 提供サービスの範囲と対応力

実績やポートフォリオの確認

デザイン会社の実績やポートフォリオは、提供する品質や得意分野を把握するための重要なポイントです。過去のプロジェクトを公開している企業であれば、開発実績を確認することで自社の求めるスタイルや期待値に合致しているかを判断するのに役立ちます。また、実績が豊富な会社は、経験を活かした的確な提案が期待でき、プロジェクトの成功確率が高まります。

クライアントの評価や口コミの確認

過去実績に対するクライアントからの評価や口コミを確認することで、デザイン会社の信頼性が推測できます。なかには期遵守や対応の迅速さ、修正対応の柔軟性など、実際の取引で重要なポイントがわかることもあります。

また、オンラインのレビューサイトやSNSでの評判も参考にすると良いでしょう。ただし、特定の口コミだけではなく、複数の情報源をもとに総合的な判断をすることが大切です。

コミュニケーションの円滑さ

初めて連絡した際の対応の迅速さや丁寧さをはじめ、要望や課題を的確に理解しようとするヒアリング力があるかを確認しましょう。また、専門用語をわかりやすく説明し、進捗報告や連絡方法が明確であることも円滑な連携の鍵となります。また、打ち合わせ時に専門用語をわかりやすく説明してくれるかも確認すると、双方の認識がズレにくくなります。

提供サービスの範囲と対応力

デザイン会社が提供するサービスの範囲や対応力も選定の重要な基準です。例えば、UI/UXデザインだけでなく、マーケティング支援や開発サポートまで対応できる会社は、プロジェクト全体のスムーズな進行に役立ちます。

また、開発の遅延や納品イメージとの不一致、納品後に発生したバグや微調整などトラブルが発生した場合に迅速に対応できる体制が整っているかも確認ポイントです。

まとめ

UI/UXデザインの費用は、デザインの複雑さや成果物の種類、依頼先の経験など多様な要因で変動します。そのため、事前の情報収集や明確な要件定義が成功のポイントです。適切なパートナー選定と効果的なコミュニケーションを通じて、費用対効果の高いデザインを実現しましょう。

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