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公開日:2025/02/12

HubSpotの導入事例10選!導入メリットや導入時の確認ポイントも紹介

HubSpotの導入事例10選!導入メリットや導入時の確認ポイントも紹介

HubSpotを導入するにあたり、どのようにツール選定を行って進めていけばいいのかよく分からないという方もいるのではないかと思います。

本記事では、HubSpotを利用するメリットや導入時に確認すべきポイントについて説明すると共に、ツールの導入にあたって重視すべき主要なポイントをあげて説明し、特徴的な10社の導入事例を紹介していきます。

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目次

HubSpotについて

HubSpotについて

HubSpotはMA(マーケティングオートメーション)ツールの機能に加え、ホームページ作成やカスタマーサポートを行うオリジナルCMS機能が一体になったサービスを提供してくれる統合型のCRMプラットフォームです。

CRM(カスタマリレーションシップマネジメント)とは、顧客関係管理のことで顧客情報や顧客の行動履歴情報を活用して、顧客との関係性を管理するとともに顧客との関係を促進していくことを指します。

HubSpotを利用するメリット

HubSpotを利用するメリット

HubSpotを利用するメリットについて以下の視点で説明していきます。

  • 効率的な顧客管理ができる
  • 新規顧客や既存顧客への対応が効率的に行える
  • 案件を効率的に管理

効率的な顧客管理ができる

HubSpotのCRM機能を活用することにより、顧客情報はどんどんと蓄積されていくため、顧客の管理がやりやすくなっていきます。

これまでの顧客とのやり取りを確認出来るだけでなく、ツールから直接メールや電話を行ったりスケジュール確認を行なったりすることも可能です。

さらに顧客側におけるメール開封率や、添付資料のダウンロード率なども営業を行う上で貴重な情報となります。

現状の営業の状況をビジュアル的に確認することが可能なため、営業マネージャとしての顧客管理もスムーズに行うことができます。

新規顧客や既存顧客への対応が効率的に行える

HubSpotは、新規顧客を効率的に獲得して管理できる機能に加え、既存の顧客を効果的に支援できる機能も備えています。

外回りの営業担当でなくても、インサイドセールス担当者が新規顧客を獲得することが可能なツールのため、営業体制の見直しを行うことも考えられます。

実際にHubSpotを導入している企業では、インサイドセールスにより大きな成果を上げているという結果も得られています。

案件を効率的に管理

以上の通りHubSpotは案件を効率的に管理することが可能なため、営業活用においても効果的です。

ただし、HubSpotはあくまでもインバウンドマーケティングを主眼にしており、Web上における案件管理を主としたツールです。

HubSpot導入時の確認ポイント

HubSpot導入時の確認ポイント

HubSpot導入を成功させるために導入時に抑えておきたい主なポイントについて説明します。

  • 導入目的を明確にする
  • 効果目標を設定する
  • ツール選定の際に重視すべきポイントを整理する

導入目的を明確にする

HubSpotには、CRMやMA、SFAなど多くの機能があるため、導入の目的を明確にすると共に導入スケジュールや対応リソースを決め、必要な機能に絞って選択していくことが必要です。

これによりHubSpot導入に伴い、必要となる費用を最低限に抑え不要な機能にお金をかけることも抑止できます。

効果目標を設定する

例えばHubSpotのMA機能をマーケティングに活用していく場合を考えれば、最初にマーケティング活動における現状の課題をしっかりと社内で共通認識する必要があります。
商談化率、受注率といった中間的な指標に対して、現状の数字が具体的にどうなっているのか、これらの数字の中でどの部分が悪くて最終目標である売上目標が達成できていないのかを明らかにしていきます。

その上で明らかとなった課題を解決する手段として、HubSpotのMA機能が妥当であるかを判断します。

ツール選定の際に重視すべきポイントを整理する

HubSpot導入していく上で、何を重視すべきかを考えそのポイントを念頭に選定していく必要があります。

まずは、導入支援してくれる会社のサポート体制です。
新たにツールを導入する場合、全て自社で対応を行うことは困難で、経験とノウハウを数多く保有する会社に効率よく効果を上げていくための導入サポートを行ってもらうことが効果的な方法です。
サポート費用と導入効果を考えながら、自社のニーズに合う会社を選定しましょう。

次のポイントは、自社のニーズに絞ったHubSpotの導入です。
HubSpotの持つCRM、SFAやMAの各機能の中で、自社の現状の解決すべき課題と照らしていずれの機能を導入すべきか検討した上で、導入の判断を行うべきです。

HubSpot導入事例10選

HubSpot導入事例10選

HubSpotの導入事例について特徴的な10社の事例を挙げ、導入の背景や成果を中心として紹介していきます。
HubSpotの導入を検討されている方は、参考にしていただければと思います。

株式会社ハーモ:マーケティングに特化したサイト構築とWebマーケ実践で、ターゲット製品の受注台数が過去最高に!

ハーモは、プラスチックの成形に必要な「成形品取出ロボット」と「周辺自動化機器」のすべてを国内で生産している老舗総合メーカーです。
近年は新規案件数の伸びに課題を感じ、営業改革に注力し見込み客をセグメント分けして適切な営業活動を行うという考えを実現する手段としてMAの利用は視野に入っていました。

そんな時にHubSpotのGoldパートナー、JBNに相談に乗ってもらったことがきっかけで2020年11月にMAツールとして「HubSpot」を導入。
Webを起点としたマーケティング施策を開始し、営業活動の勝ちパターンを踏襲した戦略設計と現場の堅実な活動が実を結び、導入初年度で想定売上の3倍という成果を出すことに成功しています。

ランスタッド株式会社:求職者とのコミュニケーション強化を目的にLINEとHubSpotを連携。返信率が20%から80%に

ランスタッドは1960年オランダで創業された総合人材サービス企業。世界39の国と地域に4,700以上の拠点を持ち、日本には1980年に進出。
国内でも人材派遣サービス、紹介予定派遣サービス、人材紹介サービス、アウトソーシング事業と人材関連事業を幅広く展開中。

もともとはBtoB(企業向け)領域でのリードナーチャリングを目的にMA導入を検討していました。
様々なMAツールを比較してみたのですが、オランダの本社を始め他国の拠点でも続々とHubSpotを導入し評判も良好。それなら日本でも、ということで2019年5月にMarketing Hubを導入。
人材派遣サービス事業で、求職者一人一人の状況を可視化しより良いコミュニケーションを取るためにLINEと連携。
LINE経由で連絡するようにしたところ、求職者からの返信率が20%から80%に上昇し、案件マッチング率も改善しました。

パナソニック インダストリー株式会社:アナログ・デジタルのハイブリッドで顧客体験を向上させ「徹底的にお客様とつながる」営業DXの挑戦

多様なデバイステクノロジーでより良い未来を切り拓き、豊かな社会に貢献しつづける会社を目指すパナソニック インダストリー株式会社。

同社は2022年4月の事業会社化を契機にブランドスローガンを掲げ、お客様の課題を共に解決するパートナーであり続けることを目指しています。
お客様の課題解決に迅速に対応するためには、スピード感のある意思決定が必要。
同社は「リアルタイム衆知経営」を目指して、営業、モノづくり、開発設計など、全社規模でDXを推進中。

なかでも営業部門のDX推進の一環でHubSpotの導入を決断。HubSpotパートナー企業である株式会社クリエイティブホープの協力を受けながら環境構築を推進中。

株式会社読売新聞東京本社:部門横断で『読売』ブランドの価値提供を最適化する。デジタルへの挑戦が生み出した顧客接点の最前線

読売新聞グループは、社内に散らばる顧客データの活用に大きな課題を抱えていました。顧客の情報を集めて理解を深め、グループ全体のサービス体験をさらに向上させることを目的として発足したのが、デジタルビジネス推進チーム(現・イノベーション本部マーケティングDXグループ)。

HubSpotをはじめとするデジタルツールは、未来の組織のあり方を考えるヒントにもなっているといいます。

同社ではHubSpotの活用が進み、「みんなでデータをためる」というフェーズに入っています。
「DXひろば」と呼ばれる社内メディアにもHubSpotの利用方法を案内するページを開設し、誰でも使い方を学ぶことができる環境も整えました。

経営層も最近は「HubSpot」というワードを出すとすぐに理解できるそうで、HubSpotがDXによる新たな仕事のやり方の象徴として定着しつつあるといいます。

株式会社NOMAL:HubSpot活用で1,000万円以上の大型契約を獲得!アプローチ漏れゼロと工数10時間削減を実現

株式会社NOMALは、注力しているのが企業のオフィスにアートを取り入れるウォールアート事業。

この事業ではオフィスの壁をキャンバスに見立て、アーティストが企業の理念やビジョンを表現するアートを制作し空間を彩ります。
同社の営業活動は、代表の松本氏と副社長の平山氏の2人による人脈営業が中心でしたが
コロナをきっかけに対面営業の制限、案件数の増加により管理が難しくなり、営業プロセスのデジタル化と一元管理を実現するため、2020年にHubSpotを導入しました。
HubSpot導入後、顧客情報の一元管理や効率的な日程調整が可能となり、インサイドセールスによる成果が飛躍的に向上しました。

インターンのインサイドセールス担当者が、1,000万円以上の大型案件を受注するなど、導入後の効果は顕著です。

株式会社クラシコム:HubSpotの導入でアポイント数2倍、案件単価が133%向上 – 株式会社クラシコムが実現した顧客エンゲージメントの強化

株式会社クラシコムは「フィットする暮らし、つくろう。」をテーマに雑貨・アパレル等を販売しながら、暮らしにまつわる様々なコンテンツをお届けするECメディア「北欧、暮らしの道具店」を運営中。

同社は、レシピ・コラム・インタビュー記事、ポッドキャスト、ドキュメンタリー動画等の良質なコンテンツを通して、独自の世界観を築いています。
この強みを活かし、2015年よりクライアント企業のブランディング支援を行うブランドソリューションを開始。

そんな中で、自分たちらしいBtoBマーケティングのあり方をどうオペレーションに落とし込むかが課題に。そこで導入されたのがHubSpot。
HubSpotに切り替えてみると、各顧客へのアクティビティの積み重ねが一目瞭然になって、本当に感動しました。

メールでのやり取りが中心になるため、基本的なアクティビティの入力自体は、比較的スムーズに現場に浸透しました。
これまでのメールコミュニケーションの蓄積が、温度感も含めてよくわかるようになった。
クライアントやリードとのやり取りを、チーム全体で共有できるベースができたのも大きかったとのことです。

デンタルシステムズ株式会社:SalesforceからHubSpotへの移行で年間2,000万円以上のコスト削減

デンタルシステムズ株式会社は、歯科医院向けのレセコン(レセプトコンピューター)をはじめとするソフトウェアの開発・販売を手がける企業です。
歯科医院の業務効率化に寄与するシステムを全国の歯科医院に提供しています。

同社は数年前からSalesforceを導入し、営業部門を中心に活用してきたが年間2,500万円を超えるライセンス費用に見合うメリットを感じられず、営業現場での活用も十分に進んでいないという課題を抱えていました。

そこで顧客管理システムをSalesforceからHubSpotに全面移行することを決断。Salesforceの年次更新まで約2ヶ月という短期間での移行プロジェクトに挑みました。
HubSpotへの移行後はSales Hub、Marketing Hub、そしてService Hubも含めて500万円を下回る水準になりました。

Sales HubとMarketing Hubだけを見れば、400万円未満で運用できており、結果的にSalesforce時代の5分の1以下のコストで、同等以上の機能を活用できています。
コスト面だけ見ても、HubSpotへの移行による費用対効果は絶大だったと言えます。

Relic社:社内データの一元管理をHubSpotで実現!Relicが目指す「攻めのデータ活用」

株式会社Relicは企業の新規事業開発やイノベーション創出を支援しています。取引実績4,000社以上かつ継続率98%以上と高い実績を誇り、急成長。
その一方、社内のデータ管理が煩雑になり、データ活用が思うように進まないといった課題に直面。

この課題を解決するために、RelicはHubSpotを導入。社内データをHubSpotで一元管理することで、業務効率化およびデータの全体最適を目指しています。
ツール導入の検討を進める中で決め手となったのがHubSpotのコストパフォーマンスとスケーラビリティの高さ。

株式会社クラッソーネ:ナーチャリング施策でリードの引き上げ数262%増! HubSpotで実現したクラッソーネのマーケティングDX

株式会社クラッソーネは解体工事会社と施主をつなぐプラットフォームを運営。
同社は毎月数千件というリードを獲得していましたが、その多くが何らかの理由で離脱するという課題に直面。

この課題を解決するため、クラッソーネはリードナーチャリングに着目。各リードにとって適切なタイミングで適切な情報を提供するため、HubSpot Marketing Hubの導入を決定。
カスタマージャーニーに合わせたシナリオを設計し、ユーザーの属性や行動に応じて最適化された情報を自動配信できる仕組みを構築しました。

以前はメール配信サービスを導入していましたが、カスタマージャーニーの各ステージにおけるユーザーニーズを把握せずに、全てのユーザーに同じ内容のメールを配信していました。

実はそのメール配信サービスでも細かくセグメントすることは可能でしたが、リスト作成の工数が非常にかかっていました。
当時のメール配信担当者が退職したことをきっかけに、メール配信ツールの活用もしばらくストップしていました。

他ツールとの比較検討を行った結果、「ユーザーインターフェース」、「機能のカバー領域」、「CRM」3つの理由からHubSpotを選定。
HubSpotは直感的に使えるかつマーケティングツールの中でも必要な機能が揃っていたため将来業務の幅が広がっても使い続けられると考えました。

アンカー・ジャパン株式会社:マーケティング、営業、カスタマーサポートの3チームで大幅な業務効率化を実現

“充電”のグローバル・リーディングブランドの「Anker」をはじめ、オーディオブランド「Soundcore」、スマートホームブランド「Eufy」、スマートプロジェクターブランド「Nebula」等を米国・日本・欧州を中心とした世界100ヶ国以上で展開するハードウェアメーカー。

様々なジャンルのデジタル関連製品の開発・製造・販売を行うAnkerグループは、製品数が多い上、新製品も短いサイクルでローンチするため、日常的に行うマーケティング業務が多く発生。

Hubspotの導入前はWeb接客やマーケティングオートメーションなど様々なツールを併用していたのですが、複数のツールを運用することは、一方で負担となっていました。

また、順調に業績が伸びていく中、製品に関する購入前のご相談やお客様からの問い合わせなど、営業・カスタマーサポートそれぞれの対応業務が増え、かつ複雑化していくことも課題となっていました。

各チームの業務効率を改善するにはどうすればいいのか、様々な検討を行う中でHubSpotの紹介を受け導入を決めました。
HubSpotなら、CRMを軸にマーケティングオートメーション機能やSFA、カスタマーサポート支援機能が揃っており、関係チームの課題が一気に解決できるという点が大きな魅力でした。

導入後の成果として、全チームの業務効率化を実現。カスタマーサポートの工数は1人月削減、マーケティングはツール統一による工数削減、成果物のクオリティ向上につながり、セールスにおいては法人からの発注・問い合わせの抜け漏れがゼロになりました。

まとめ

HubSpotを利用するメリットや導入時に確認すべきポイントについて説明すると共に、ツールの導入にあたって重視すべき主要なポイントをあげて説明し、特徴的な10社の導入事例を紹介しました。
HubSpotはCRM、SFAやMAなど様々な機能を低コストで利用することができるということが大きな特徴であることをご理解頂けたものと思います。
但し導入を成功させるための鍵となるのは、まず自社の抱える課題を正確に把握し、しっかりとした導入目的と目標設定を行い、HubSpotの導入に当たっては多くの経験やノウハウを有するパートナーを見つけて共に推進していくことが必要です。
エッジワークには、フリーランスとして活動する多様なプロ人材が在籍しています。業務委託でプロに依頼するため、稼働する期間を限定して仕事を発注できます。HubSpot導入を検討している際は、エッジワークならプロ人材による検討を行うことができます。

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